再びのツインピークス デビッドリンチ引退?
なぜか再燃のツインピークス。
ローラパーマー最後の七日間。
ツイン ピークス / ツイン・ピークス〜ローラ・パーマー最後の7日間 【CD】
- ジャンル: CD・DVD・楽器 > CD > サウンドトラック > その他
- ショップ: ローチケHMV 1号店
- 価格: 1,944円
WOWWOWが爆発的にのびたとか、日本でもカウチポテト族が定着した頃で話題作でした。
確か。
コーヒーとチェリーパイ。ツインピークスな山に集まった善良な ? 人々。
そしてクーパー捜査官。
デューン砂の惑星のカイル・マクラクランがスーツ着てるのを見て不思議な気持ちに。
そして一周まわって、おっさんに育ったカイル・マクラクランに涙。
リンチ作品は大体、現代が舞台だと登場人物というか俳優がとても外連味ある気持ち悪さ増大されていて、魅力です。ブルーベルベットはファンタジー、マルホランドドライブは悪夢。※大体は悪夢
「ツイン・ピークス」&デヴィッド・リンチの世界 FLIX special
- 作者: フリックス責任編集
- 出版社/メーカー: ビジネス社
- 発売日: 2017/07/11
- メディア: 大型本
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脳関係の苫米地英人氏がリンチ作品を、自分を客観的に見るためのオススメ教材として上げています。
肉体の外に意識を向ける、周囲に向けて感じられるのがクリエイター。某大ヒットゲームプロデューサーとか、クリエイターは特に肉体から離れて意識が外にある感じのタイプの人が突出した成果を出している気がします(※当社比)
外側から自分を見る場合は、意識的にやる必要があり。
三人称で考えるのも客観視にはお勧めとされています。
怒っている時に怒りに身をまかせるのではなく、◯◯(自分の名前)は怒っている。なぜ、怒っているのだろうか? と三人称で自分を描写するとか。
ネガティブな感情を吐き出したり、怒りで発散させるのではなく、そのまま別の”素材”にしてしまう。
人によっては、小説やシナリオフレーバーライティングの訓練になるかもです。客観視した事実を淡々と書くだけで勉強になったり。
リンチ作品がなぜ客観視に有効かということは、苫米地氏がたびたび語っているのですが。そこは割愛しておきます。
普通にぼんやり見ていたら狂った悪夢にしか感じられないリンチの映像ですが、もつれた複雑な状況を作り上げてそれを解体するところ。その謎解きの部分が鮮烈で、端的に言うとダークで。好き嫌い・一般性の話は別にしてとても印象深いです。
それら、全てのシークエンスが徹底的に俯瞰的に描かれているのがリンチ映像。
謎解き本のようなものも、映画雑誌のいまは亡きFLIXや宝島の別冊などでもありました。ほかにも山のように追っかけ特集があり。死体の首のカットが特に良くも悪くもブームでした。
角川でも、ローラの日記の翻訳版を出していました。
園子温の熱帯魚(愛犬家殺人事件の翻案)の映画やその後の怖い映画が意外に話題になったりしている昨今。若い層には滅茶ハマりそうな予感がしつつ、リンチ引退のニュースあり。
熱烈なリンチファンにして、カルト映像も好きという映画評論家の滝本誠さんの同人誌のようなものも出てきました。
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